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紫陽花「アジサイ」

梅雨の時期になると青、ピンク、白と様々な色の紫陽花に彩られジメジメした梅雨のイメージを明るく一掃してくれます。そんな紫陽花の育て方、剪定方法など紹介してきます。

紫陽花の育て方

1‘紫陽花の置き場所
紫陽花は日光が好きが一般的ですが乾燥が苦手です。
特に夏の期間に直射日光の当たる場所で育てていた場合、水を十分に与えていたとしても乾燥して萎れてしまう可能性があります。
夏は日陰か直射日光を避けた場所で育てるのが望ましいです。他の時期は日光が十分に当たる場所が望ましいです。
;紫陽花の地植え
地植えする場合、半日以上日があたる場所が望ましいのですが植えつけてから1年目は直射日光に敏感になっているので注意してください。
;紫陽花の鉢植え
鉢植えで育てる場合は室内わなるべく避けてベランダか庭で台の上に鉢を置いて風通しのいい直射日光を避けた日当たりの良い場所に置いて下さい。
2‘紫陽花の土壌
紫陽花は適度に小さな土の塊が混ざっていて、肥料分もある程度含まれているフカフカの排水性がよく保水性に優れている土壌を好みます。
3;紫陽花の水やり
紫陽花は水が大好きな植物です。梅雨の時期と言えば紫陽花をイメージする方も多いと思います。雨の多い時期にキレイな姿を見せるからです。水が不足することのないように乾燥に注意して育ててください。水が不足した状態を繰り返すと、花芽や葉先がちり、下葉が落ちてしまいます。鉢植えの場合は水が枯れやすいので、大きめの鉢や深めの鉢、底面給水鉢を利用して育てることをおすすめします。
4;紫陽花の肥料
紫陽花をキレイに育てる為に肥料は重要です。
‘地植え
地植えの紫陽花には、有機肥料を使うのがおすすめです。植えつけ時に元肥を施し、年2回1、2月と7、8月に緩効性の置き肥をあげてください。1、2月にあげる寒肥は、翌年の花を立派に咲かせるためのものです。最初の花が咲き終わった後にあげる7、8月のお礼肥は、新芽を生長させるためのものです。
‘鉢植え
鉢植えの培養土の量には限りがあるので、芽出しから葉の色が変わってくるまでの成長期には肥料が切れないようにすることが大切です。目安として3、4月が生育期になります。生育期は窒素主体の肥料をあげて、葉や茎を育ててください。その後開花期にははリン酸やカリを多く含んだ肥料をあげて、花をたくさん咲かせるように促進し根をしっかり育ててください。葉の色が薄くなると肥料不足のサインです。時々葉の色を注意して見て、肥料が足りているかどうか判断してください。
5;紫陽花の植え替え
母の日などにプレゼントされた鉢植えの紫陽花は、小さな鉢に植えられています。1年目の花が終わったら二回り大きな鉢に植え替えます。4号鉢(12cm)であれば6号鉢(18cm)に、6号鉢(18cm)であれば8号鉢(24cm)に植え替えます。
植え替える際には、土を落としたり根鉢を崩したりせず、そのまま植え替えるようにしましょう。土を鉢の縁から2、3cm下の所まで入れて、水が溜まる場所をしっかり確保してください。植え替え後はたっぷり水やりをします。2年目以降は1月中旬~3月中旬の休眠期に一回り大きな鉢に植え替えます。既に直径40cm程度の鉢で育てている場合これ以上大きな鉢サイズに植え替えできない場合もあります。その時には根かきをして同じサイズの鉢に植え替えるようにしてください。

紫陽花の剪定方法

1;紫陽花の剪定が必要な理由
紫陽花は、剪定をしないと、翌年に上に伸びた枝の先の方にだけ花が咲き不格好な姿になってしまいます。株を密度高い美しい状態を保つためには、剪定は欠かすことができないお手入れの一つです。何の知識もなく剪定してしまうと、翌年の花芽を切ってしまい、結果翌年花が咲かなくなってしまうことがあります。剪定をする上で気をつけなければいけないことは、翌年の花のことを考えて剪定することです。
2;紫陽花の種類と花芽のつき方
紫陽花は、その花芽のつき方から旧枝咲きの紫陽花と新枝咲きの紫陽花の大きく2種類に分けることができます。
旧枝咲きの紫陽花
夏の終わりから翌年の花芽を付ける紫陽花で、アジサイ、カシワバアジサイ、ガクアジサイ、ヤマアジサイ、などになります。
新枝咲きの紫陽花
春に伸びた枝に花芽がつく紫陽花で、アメリカあじさいアナベルやノリウツギなどになります。
紫陽花の剪定には、まずこの花芽のつき方を知ることが重要になります。まずは育てている紫陽花が旧枝咲きなのか新枝咲きなのかを調べましょう。もし分からない場合は、旧枝咲きの紫陽花だと思って剪定をすると安全です。
3;紫陽花の剪定
‘旧枝咲きの紫陽花の剪定
旧枝咲きの紫陽花は、翌年の花芽が夏の終わりの時期に形成されるので、もし間違った時期に剪定をしてしまうと花芽を切ってしまい翌年花が綺麗に咲かなかったりします。基本的には花をお楽しんだ後の7月下旬ぐらいまでに剪定をしてください。紫陽花を剪定する位置の目安は、株の半分程度の高さ、花茎から2節目の下、脇芽の2cm程度上でカットします。旧枝咲きの紫陽花は、花が咲いた枝のみ剪定してください。花がつかなかった枝は翌年は花が咲くのでそのまま残しましょう。秋まで剪定するのを忘れてしまった場合は、花芽を切らないように剪定しなければなりません。花から2節下に丸みがある花芽があることを確認し、花芽の2cm程度上で剪定してください。旧枝咲きの紫陽花は、秋には翌年の花芽ができています。万が一その花芽を切ってしまうと、翌年の花が咲かなくなるので、剪定の際に花芽を切らないようにご注意ください。
‘新枝咲きの紫陽花の剪定
繰り返し花が咲く四季咲き性の紫陽花の場合は、花が咲き終わった後に剪定をすると、返り咲きがしやすくなります。紫陽花を育てている場所や気候によりますが、晩秋まで楽しむことができるアメリカあじさいなどは、一番花が咲き終わった7月と二番花が咲き終わった10月に剪定をすると、三番花を12月頃まで楽しむことができます。花から2、3節下よりも株の半分ぐらいで剪定すると、比較的大きな花が返り咲きします。わき芽の2cmほど上で枝を切ってください。
アナベルやノリウツギなどの新枝咲きの紫陽花は、春に新しく伸びた枝に花芽をつけるので、花を楽しんだ後から年を越えて早春までに剪定をすれば大丈夫です。
花が終わった後から休眠期まで、剪定しても花芽を切り取る心配がない時期がとても長いので、剪定が心配な方には新枝咲きの紫陽花を育てることをおすすめします。
新枝咲きの紫陽花は、春に伸びた枝に花芽をつけるので、枝のどこで剪定しても問題ありません。強めに剪定すると、コンパクトな樹形になり、花数は減りますが1つ1つの花の大きさが大きくなります。弱めに剪定すると、よく分枝したくさんの花が咲きます。全体的に栄養が均等に行き渡るようにバランス良く剪定してください。

紫陽花の豆知識

1‘紫陽花の色の変化
紫陽花は土壌の水素イオン濃度指が酸性だと青系に、アルカリ性だと赤系に、中間だと紫系になります。しかし、品種改良されたものは色が変わらないものが多いです。日本は火山地帯で雨も多く弱酸性の土壌が多いため、青系や紫系が主流ですが、欧州ではアルカリ性の土壌が多いため、赤系が主流となっています。美しい青紫の紫陽花は、日本だから見られる色なんです。
2;紫陽花のおまじない
6月の6のつく日に、紫陽花を逆さまに吊るしておくと厄除けになるといわれています。、部屋に吊るせばお金に困らない、玄関に吊るせば厄除けになりお金が貯まる
、トイレに吊るすと婦人病にかからないなど、いろいろな説があります。
理由は、昔から商売繁盛を願って蜂の巣を吊るす風習があり、紫陽花が蜂の巣に似ていることから、金運の花とされているから。病気除けは、寝(根)付かず健康に通じるからだとされています。
3;紫陽花の花言葉
紫陽花の花言葉は、移り気、無常、浮気です。いずれも紫陽花の色が変化することに由来しています。マイナスのイメージがあるので、最近は小さな花が集まっていることから、家族の結びつき、家族、団らん、仲良しというプラスのイメージの花言葉を用いる場合もあります。贈り物やおめでたいシーンに活用できます。
紫陽花の色によって異なる花言葉もあります。
青い紫陽花、辛抱強い愛情
白い紫陽花、寛容、ひたむきな愛情
緑色の紫陽花、ひたむきな愛 
紫の紫陽花は、移り気、無常、浮気
赤やピンクの紫陽花、元気な女性、強い愛情